戻る
秀ノ山 Official レポート Vol.1
断髪式を終えて、今後の抱負
2024.1.30
――1年以上前となりますが、率直に断髪式を終えられたご感想を教えてください。
本当に多くの方々にお越しいただいて、こんなにたくさんの方々に応援していただいていたんだなって思いました。コロナで延期も重なって、当時は早く髷を切って次のステージに行きたいという気持ちもありつつ、断髪式が終わって、更にもう一度、相撲業界に貢献するぞという気持ちがどんどん強くなっています。
――実際に髷を切られている間はどういったお気持ちでしたか。
400名ぐらいの方にお鋏を入れていただいたんですけども、全ての方が知っている方だったので、切っていただいている最中に「お疲れさん」とか「またこれからも頑張ってね」とか、たくさん言葉を掛けていただきました。相撲人生を振り返って、懐かしさもあり、寂しさもあり、次のステージへの嬉しさもあり、切っていただいているときはいろんなことを思いました。最後に髷を切り落とした時には18年間共に過ごしたちょんまげがなくなって、肩の荷が下りたのと同時にちょっと寂しさもありましたね。
――秀ノ山親方を襲名してから1年が経とうとしていますが、この1年間どのような変化がありましたか
今までは自分が取り組んでいた環境から、今度は教える環境になりまして、やはり相撲って改めて難しく感じますね。
相撲の基礎である四股とかすり足とか現役中も考えてやっていましたけど、やはり1から教えるにあたっては弟子たち以上に親方がしっかり勉強して指導していかないといけないなというところで、たくさんの学びを得ています。教える立場になって改めて相撲と向き合い方が変わりました。
今までは敷いてもらったレールの上を走ってきて、「どれだけ自分が頑張ったらその景色が変わるか」という見え方でしたが、これからは弟子に対してレールを引いてあげて、その上を走らせるので、もっと大変なところもたくさんあります。でも、相撲の良さって年齢関係なく体重も関係なく、自分の努力だけで上がれることだと思うので、そういった魅力を伝えながら、しっかりと「力士になって良かったな」って思ってもらえるような色々な教育をしていきたいなというところです。
――今後秀ノ山親方として行っていきたい活動や、注力していきたいこと、展望などはありますか。
まず、まだ親方に成りたて1年生というところで親方としての仕事や振る舞いをしっかり一度体に刻みながら、今度は相撲業界をもっとよくしていきたいですね。
――率直に親方からどうしても伝えたい、ということはありますか。
今は相撲の普及に全力を注いでいます。
年齢関係なく体の大きさ関係なく相撲で強くなって親孝行したいとか相撲が好きだから頑張りたいとか、そういう子供たちがいたら是非挑戦してもらいたいなと思っています。
相撲界はいつも夢が詰まっている相撲界だと思うので、やはり何事も好きだからこそ頑張れるというところもあると思うし、相撲が好きという気持ちと、ある程度の既定の基準を超えていたら入れるから。ぜひ日本の国技・大相撲に挑戦してくれたらうれしいなと思います。
――親方のファンの方々はもっと応援したいなって気持ちもあると思いますが、今後、ファンの方々とこういうことがやりたいとか、ファンの方々にこういうことをしていきたいなどあれば教えてください。
もっともっと近くに感じたいと思っています。オフ会での食事会や、場所中もちょっとした時にまた会場内を案内できたらとか、ずっと妄想をしているんです。
応援していただく私たちがしっかり結果を出して、それを見てファンの方に応援してもらうというのが理想だなと思います。
――では最後にいつも応援してくれているファンの方々へ熱いメッセージをお願いします。
いつもたくさんの応援ありがとうございます。現役の時から変わらぬ応援、本当に嬉しく思います。現役力士は引退しましたけれども、もっともっと親方としてできることもたくさんあるので、これからまた皆様に恩返しできるように頑張っていきます。また強い力士を育てていきますので、これからもたくさんの応援をよろしくお願いします。
※インタビューは昨年9月に行ったものです。
戻る